BOASORTE 10: 聖和学園を観てきた

2012年01月03日

聖和学園を観てきた

015.JPG

今年の高校サッカーは、野洲や静岡学園が出てないしあまり試合も観てない状況で今日も昼ごろ正月的グダグダな感じで起きたんですが、昨年からよく聖和のドリブルが面白いってのを聞いていたし、出身チーム(中学年代)を調べてみると確かに面白そうなんですが、やはり実際観ないとわからないということでちょっと観てみようかなとテレビ欄を探すが無し。

日程を確認してみると幸運にも比較的近所で「聖和学園対近大附」の試合が2時頃からあるということがわかり観に行って来ました〜

いやー聖和学園なかなか面白いことになってました。

2-1で敗れたものの、個人的には聖和が圧倒していたように見えましたが、その支配率を作っているモノがショートパス主体ではなく、ほぼ「ドリブル」なんです。(支配率は見てないですが試合を見た中での感じです)

中途半端(バルサの感性・イメージとは程遠い)なパスサッカーが流行っている中で(もちろん素晴らしいチームもある)、ここまでドリブルに特化しているサッカーってあんまないと思うし、そのスタイルが良い意味でかなり極端です。もちろん、非常に極端なので色々な意見があるかもしれません。

ただ、この年代だと個人的にはかなり興味深い&魅力的なサッカーしているなーと強く感じました。スタイルを徹底しているという意味でも熱いものを感じました。

特徴としては、基本は全員がどこでもドリブルを狙っているっぽいんですが、センターバックからのドリブル、中盤の中央でドリブルをしまくる点など。

これはかなりリスクが高いので通常ではパスを繋ぐなり、サイドを使うなりすることが多いけど聖和学園の選手らはまずドリブルで抜き去ることを常に狙っていて、さらに相手ゴール付近ではDFが何人いてもドリブルでこじあけようとしているんですが、取られかけても後ろからもう一人出てきてそのまま再ドリブルと何重にもなってドリブルで畳み掛けてました。

仕掛けて取られかけても後ろから味方が援護して再度ドリブルで襲いかかる感じがしました。またCBがサイドに流れドリブルしたり、右サイドでドリブルしている選手がぱっと見たら左サイドでドリブルしていたり。これらは自分もあまり見たことのないスタイルです。

また、中央で何人いようがこじ開けようとするので成功すれば5人抜きとかもありえるような、そんな期待感・ワクワク感を数分置きに魅せてくれるんですよね。

基本うまい選手が多めではありましたが、もちろん中にはそこまで圧倒的にうまいわけではないドリブラーもいました。しかし仕掛ける姿勢がとにかく素晴らしかったです。

さらには足裏ヒールスイッチや、ヒールパス、ワンツーといったことを中央でやりまくるし、負けているロスタイムにもそれらを普通にやってゴールを狙ってました。個人的には正直感動しました。

聖和がほぼドリブル多用で攻め込んでいたため、よく見えるように前半と後半で観戦する場所を変えたくらいです。

静学と野洲もスタイルは少し違いますが、聖和はその両チームともまた違い、さらにはブラジル人よりドリブルします。基本的に全員ドリブルをしまくります。ここまでくるとこれはある意味オリジナルな新しいスタイルとも言えるでしょう。

チームがドリブラーです。

実際ドリブルで抜きさることで数的有利を作り出し、ゴール付近に近づきまくってましたし、意味のあるドリブルも数多くありました。

また、ドリブルがうまいということは基本テクニックレベルが高いのでトラップがうまかったりパスセンスもある程度あるため、引きつけてスルーパスも出してくるのでさらに完成したらめちゃくちゃ面白いサッカーになってしまうことになるかもしれません。

このスタイルで常に勝つのは難しいかもしれないけど、何度も観たくなるサッカーですあれは。

「ドリブルは最終手段」、「効率的ではない」という流れになりつつある現状でも、サントスFCのネイマールなんかは特にブラジルリーグではありえないレベルでまず常にドリブルを狙っているし、ガンガン実戦でドリブルをしないとやはり世界的ドリブラー生まれません。

そういう中でここまでドリブルに拘っていて選手権という一発勝負でも全員が徹底していて、それが観ている側にも純粋に伝わったので非常に興味深いチームです。ほぼ全員がドリブラーというのもポイントです。こんなスタイルは中々ないと思います。

古き良き時代というよりは、むしろ新しいスタイルと個人的には感じました。完全に異質です。

もちろん持ち過ぎと言われる可能性もあると思われますが、個人的にはあのくらいが本来理想です(笑)日本にこういうサッカーをするチームがあるというだけでも興味深いです。

私はブラジルから帰ってから編入して少しだけ高校サッカーもやりましたが、こういうサッカー部であればそこでやり続けただろうなあと思ったし、受験してでも入り直したいと思ったかもしれません。個人的にはそれくらいの感動レベルでした。試合に出れる出れないは別としてもそういうチームで練習したい、サッカーしたいと思ったと思います。

ブラジルでさえあそこまであーいった形でドリブルしたら切れられましたからね。(成功すれば別ですが)それを良い意味で徹底して貫き通していて「一つのスタイル」として表現されているチームだと自分は思いました。

その聖和学園の中でも個人的に印象に残った選手は、14番、18番、10番。特に14番は私がブラジルに行った初期のころ、同年代のなんかの大会で観てびびったフルミネンセのめちゃうまい選手に似た感じのボールの持ち方をしていました。センス、才能も感じました。

いやーそれにしてもひさびさに面白いサッカーが観れて楽しかったです。スタイル的には違いますが、野洲が優勝したときに大会通して感動した感覚と似たものを聖和からは個人的には感じたのでもっと観たかったところですがサッカーとは面白いものでこういう楽しいものを魅せても負けてしまいました。

もちろん、近大附のカウンターが鋭かったし、前線に能力の高い選手が2人程いましたのでカウンターでやられた感じです。たぶんあれが全員どこでもドリブルしまくる聖和の弱点かもしれません。奪われてからのカウンターや、あれだけドリブルをするので体力が落ちるのではないのかと心配しましたが、確かに後半若干ではありますが落ちていたように見えたので。

ただ、聖和学園は個人的にはまた観たいと思う、そういうサッカーでした。

人気blogランキングへ

posted by y.peterpan at 04:06 | Comment(0) | 高校サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。